Kiyu Nishida

ja.   en.

Breath of Silence


  • メディア: lump, loud speaker, microphone, digital light dimmer, arduino, raspberry pi
  • 公開時期: 2019-09
  • 公開場所: mute The Second Exhibition; Silence
  • 静寂のすまうとこ

    作品解説

    本作品は「静寂」をテーマに構成されており、静寂に反応する作品です。静かな状態が保たれている時、電球は徐々に明るくなり、明るくなりきるとスピーカが音を発します。その音はマイクとの間でループしながら、電球の明かりの減衰とともに消えていきます。しかし、静かな状態が保たれない状態では電球の明かりは暗く揺らぎ続け、明るくなることはありません。この様子は、まるで作品が静寂の中で呼吸し、生きているようにも見えます。
    日常において、私たちは音がいきなり止まったり、突発的な音がなり終わった後に、そこにあった音に気づきます。例えば、空調が止まった時にそこにその音がなっていたことに気づくようなことです。本作品ではそのような音に対する私たちの知覚を誘発し、その場にある音を知覚させます。また、静寂が保たれていることを条件として正しく鑑賞できることは、鑑賞者のその空間の音に対する知覚を促します。

    mute

    mute は『ミニマルでアナログな美しさ』をコンセプトに制作活動を行う団体
    我々muteは、九州大学大橋キャンパスで制作活動を行なっていて感じた疑問点から『ミニマルでアナログな美』をコンセプトに創作活動・展示会を行なっています。
    制作というものを考えてみると、表現したい事とそれを実現する方法について私たちは考えなければなりません。表現したい事という側面を見てみると、人それぞれに様々でしょう。しかし、方法となるとテレビモニターを使用した映像音響作品に偏っているように思えます。我々はそこに疑問を感じ、アナログという単語をコンセプトに用いました。テレビモニターの中だけでは終わらない、物理的、彫刻的な、体験する作品の制作を通して新たな表現に挑戦します。一方で、作品の内容について考えてみると、ついついたくさんの情報を入れ込んで、その本当に伝えたい主題がぼやけてしまうことが多々あります。我々はミニマルをコンセプトに掲げ主題について究極的に考えることで、ごまかしのきかない必要最小限の要素で構成された作品を制作し、その美を表現しようと試みています。
    各展示会ごとに、サブテーマをもうけ、これと『ミニマルでアナログな美しさ』とを包含した作品を制作しています。

    muteウェブサイト