アロエベラシンセサイザー
本作品は NIME 2020 (The International Conference on New Interfaces for Musical Expression)で報告されました。
アロエベラシンセサイザーはアロエベラのもつメモリスタという電気素子としての特性をアナログシンセサイザーモジュールの回路に組み込んだ楽器です。メモリスタとは抵抗、コンデンサ、コイルに次ぐ第四の電気素子であり近年研究が進められています。そのメモリスタの特性を示す物質の一つとしてアロエベラが挙げられています。本楽器ではアロエベラによるメモリスタをアナログモジュラーシンセサイザーの回路に取り込むことで生まれる新しい音楽表現の可能性を探求すると同時に、メモリスタの非線形的な特徴やアロエベラというバイオ素材を用いた本楽器の演奏は、制御不可能な側面を含み、単なる素材ではなく他者としてのアロエベラと共に創造する表現を生み出します。
発表
パフォーマンス
西田騎夕,”Untitled”,ICSAF 2019インターカレッジ・ソニックアーツ・フェスティバル,埼玉,2019/12
西田騎夕,Nxpc. Live vol.38 KID×IAMAS,福岡,2019/12
kiyu & LUDO Takebe, Nxpc. Lab vol.46 X 1/2,岐阜,2020/10
展示
西田騎夕,オープンスタジオ 『メディア表現基礎5%4』,岐阜,2020/10
情報科学芸術大学院大学 音響表現研究室, “Aloe vera Synthesizer”, Ogaki Mini Maker Faire 2020,岐阜,2020/12
論文
西田騎夕, 城一裕, "バイオメモリスタを用いたモジュラーシンセの開発とそれによる音楽表現の拡張の検討 ", 第40回JSSA先端芸術音楽創作学会 会報 Vol.11 No.3 pp.22–28, 2019/12. [pdf](http://data.jssa.info/paper/2019v11n03/6.Nishida.pdf)
西田騎夕, “アロエベラを素材とするバイオメモリスタを用いたモジュラーシンセの検討”, 九州大学 芸術工学部 音響設計学科 2019年度後期 卒業論文, 2020/1
K. Nishida and k. jo. Modules for analog synthesizers using aloe verabiomemristor. In R. Michon and F. Schroeder, editors,Proceedings of theInternational Conference on New Interfaces for Musical Expression, pages93–96, Birmingham, UK, July 2020. Birmingham City University. pdf
西田騎夕, "アロエベラを素材とするバイオメモリスタを用いた アナログシンセサイザーモジュールの検討 ", 第44回JSSA先端芸術音楽創作学会 会報 Vol.13 No.1 pp.40–46, 2021/2. pdf